【アーサナの基礎】呼吸
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
今回で【アーサナの基礎】は最後になります。
他にも時間があれば、プラナヤーマ(呼吸法)や瞑想等についても書きたいと思っていますが、すごく先になりそうです😅
それでは、今回は呼吸について説明したいと思います。これまで【アーサナの基礎】では、グランディング、最大可動域と拮抗、バンダと書いてきましたが、今回の「呼吸」が最も重要と言っても過言ではありません!
呼吸とは?
血液の循環や脳への酸素供給等、人間が生きるためには欠かせないのが「呼吸」です。
アーサナを深めたり、自律神経を意識的にコントロールするのも呼吸の役割です。
腹式呼吸
腹式呼吸は、お腹の呼吸です。
吸う息でお腹が大きく膨らみ、吐く息で膨らんだお腹がしぼんでいきます。
副交感神経が優位になり、リラックス効果があります。
テレビを見てリラックスしている時や、寝ている時はこの呼吸です。
胸式呼吸
胸式呼吸は、胸の呼吸です。
吸う息で胸が大きく膨らみます。この時、胸の中の風船が前後・左右に大きく膨らむ事をイメージして、背中側も空気で満たしていきます。吐く息では、膨らんだ風船がしぼんでいきます。
肺を拡張する呼吸です。肋骨が引き上がり、胸の広がりを感じましょう。
交感神経が優位になり、やる気がみなぎる呼吸法です。緊張している時や落ち着きがない時は、胸式呼吸になっている事が多いです。
完全呼吸
完全呼吸は、腹式呼吸と胸式呼吸、そして鎖骨呼吸を合わせた呼吸です。
吸う息でお腹→胸→背面が膨らみ、鎖骨が引き上がります。吐く息でもお腹から順に、お腹→胸がしぼみ、最後に鎖骨が下がり元の位置に戻ります。
完全呼吸法は、自律神経のバランスを整える働きがあります。また、ストレスを軽減させたり、呼吸機能を高める等の効果があると言われています。
アーサナでの呼吸
アーサナでの呼吸は、基本的に鼻呼吸です。
以前、ちょっとした機会があり受けたピラティスで、インストラクターの先生が「ヨガは腹式呼吸、ピラティスは胸式呼吸」と言っておられました。他にもそう言っているブログやYoutubeを見かけますが、私は自身でヨガの練習をする時、腹式呼吸・胸式呼吸どちらもします。
特に日中行うヨガは胸式呼吸。寝る前に行う陰ヨガ(ストレッチ)は腹式呼吸。パワー系のポーズは胸式呼吸。リラックス系のポーズの時は腹式呼吸などなど。その時その時で自然に変えています。また、私はパワー系やバランスのポーズの時は、自然とウジャイ呼吸になります。
ウジャイ呼吸とは
吐く息の時に「シュー」という音を鳴らして行う呼吸法です。
まず胸式呼吸で鼻から息を吸い、喉は柔らかく保ったまま、喉の奥(舌の奥)を締めて「シュー」という摩擦音をたてながら鼻から息を吐き出します。
ウジャイ呼吸は、力の支配の呼吸法や暖める呼吸法とも呼ばれています。運動量の多いレッスンでウジャイ呼吸を使うと、呼吸が上がってしまったり鼓動が早くなってしまったりするのを防ぐ事ができます。身体を内側から温める効果もあり、また自身の呼吸音を聞く事でリラックス効果、ストレス解消にも繋がります。
まとめ
アーサナでの呼吸法は、レッスンのテーマなどによっても違います。また呼吸と体の動きを細かく見ると、例えば下図のウッティタ・トリコーナ・アーサナ(三角のポーズ)から上体を起こす時、吸いながら起こすか、吐きながら起こすのか。どこにフォーカスを置いたレッスンなのかで違ってきますので、インストラクターの先生の指示を聞いて行ってみてください。
最後に
3つの呼吸法とウジャイ呼吸について、簡単に説明しましたが、いかがだったでしょうか?ヨガでは呼吸を練習(生命エネルギーをコントロール)する事を、プラナヤーマと言い、この3つの呼吸法の他にもたくさんあり、前回(【アーサナの基礎】バンダ)で説明したバンダと共に練習します。また、ヨガとは「アーサナ」「プラナヤーマ」「瞑想」その他の練習を含め、総称して「ヨガ」と言います。
アーサナの基礎と題していますが、プラナヤーマの内容も少し入ってしまいましたね😅
アーサナを取るうえでも欠かせない「呼吸」ですが、最も重要な事は、呼吸を止めない事です。ヨガを始めたばかりは、ポーズを取る事に精一杯で呼吸が止まってしまう事があるかもしれません。まずは自然な普段の呼吸でも大丈夫ですので、呼吸を続けましょう😊
【アーサナの基礎】3つのバンダ
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
皆様、「バンダ」って聞いたことありますか?
去年の9月に、私のレッスンでも少し説明を入れながら練習しましたが、アーサナを取るうえで重要な「バンダ」を今回説明したいと思います。
バンダとは?
バンダとは、サンスクリット語で「締める」や「ロックする」等の意味があり、体内にある生命エネルギーをコントロール(調整)する事です。
特定の場所の筋肉を使い、締める事で、アーサナが安定し、快適なものとなります。
3つのバンダ
代表的な3つのバンダについて、1つずつなるべく簡単に説明します。
ムーラ・バンダ
ムーラ・バンダは根の締めとも言われています。
会陰部(恥骨と尾骨の間)を締め、引き上げる動きがムーラバンダです。
「尿意を我慢する時にキュッと締まる部位」というと分かりやすいでしょうか😊?
キュッと締まる感覚が分かれば、締めたまま引き上げます。この動きがムーラバンダです。
会陰部を意識するムーラバンダは、骨盤底筋群(会陰部の筋肉)の収縮によって骨盤周辺の臓器が引き上がり、泌尿生殖器管の調子が整います。また骨盤や背骨を安定させ、腰痛を防ぐ働きもあります。
立位のポーズの時に、足の指先を持ち上げ反らせる動きや膝を軽く曲げる動きをしてみると、自然にムーラ・バンダが入る事が分かります。ターダ・アーサナの時に時々私が言う「足の指を持ち上げて」や「軽く膝を曲げて」というのは、ムーラ・バンダを入れるためだったんです😁
分かりにくい場合は、会陰部に意識を向け、尾骨を大地の方に向けてもう一度行ってみてください👌
どのポーズを取る時も、ムーラ・バンダを意識してみましょう!アーサナがとても安定します!
例外として、筋肉よりもっと深い組織にアプローチする陰ヨガでは、1つのポーズを長く取り、心身の緊張を解いてリラックスさせますので、ムーラ・バンダを意識する事で、他の筋肉が緊張してリラックスできない場合は、会陰部の引締めも解いて行いましょう。
ウディヤナ・バンダ
ウディヤナ・バンダは下腹部の締め付け、引き上げの動きです。
お臍の下を内側に引き入れ、お腹を薄く保ったまま上方へ引き上げていきます。その時、お臍が縦長になるよう意識するのがコツです。
ムーラ・バンダとセットで行いましょう。息を吸う時、ウディヤナ・バンダがより入ります。吐く時は特にムーラ・バンダを意識して行ってみてください。自然と背骨が真っすぐに伸びて、姿勢が整います。猫背改善にも効果的です!また内側から身体が温まるのも感じられるかと思います。
ジャランダラ・バンダ
ジャランダラ・バンダは、喉の締め付けのことです。
アーサナでは、意識的に引き締めるというよりも、写真のようなサーランバ・サルヴァンガ・アーサナ(肩立ちのポーズ)等、喉の前面を圧迫するポーズで自然と締まります。甲状腺と副甲状腺を刺激し、代謝を整える働きがあります。
最後に
アーサナは柔軟性だけでなく、「バンダ」の働きが重要です。バンダには身体を安定させる働きがあり、バンダを習得するとヨガのポーズが上達し、バランスのポーズや難しいと感じていたポーズも取れるようになります。
今回説明した3つのバンダを合わせたものをマハ・バンダと言い、偉大なる締めという意味があります。このマハ・バンダでは、人間が本来持っている力が最も発揮される状態、つまり「火事場の馬鹿力」と同じ力が発揮されます!
自分にはあると思えない大きな力を発揮するという意味の「火事場の馬鹿力」ですが、バンダを習得する事で自らその力を発揮する事ができるって、すごい事ですよね🙌重い物を持ち上げる時は、バンダを意識して腰を守りながら労力を軽減させる等、普段の生活でも是非取り入れてみてください😀
またムーラ・バンダは、骨盤底筋群の弱化が原因で起こる尿漏れの予防や改善、便秘や痔の改善にも効果があります✨
【アーサナの基礎】最大可動域と拮抗
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
3回に渡りアップした「グランディング」については、読んでいただけましたでしょうか?
今回の【アーサナの基礎】最大可動域と拮抗は、グランディングを理解したうえで、読んでいただくと分かりすいです!
最大可動域と拮抗とは?
最大可動域とは?
最大可動域とは、漢字のとおりです。
関節の動かすことができる範囲を最大に出すことです。アライメントが正しければ最大可動域を出す事ができ、また最大可動域を意識すると、アーサナが深まり、安定にも繋がります。
拮抗とは?
拮抗とは、反対の動きの事です。
引っ張り合ったり、押し合ったりという「拮抗」を利用すると余分な力が抜けて、バランスのポーズ等も取りやすくなり、アーサナが上達します。
その他(おさらい)
グランディングとは?
グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識する事で、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。
アライメントとは?
正しい姿勢、各部位の適切な位置の事を言います。
アライメントが整っていれば、グランディングされ、最低限の筋力で姿勢を保つ事ができます。
アーサナで確認
それでは、アーサナで最大可動域と拮抗を確認していきます。
どのクラスでも、アーサナに入る前に呼吸を整え自身の内側に目を向ける事から始めるかと思います。呼吸を整えた後、私のレッスン最初の動きは、胸の前で作った合掌を写真のように空へと持ち上げる動きです。
グランディングしている坐骨を大地へ押し出し、反対に指先は空へと伸ばす「拮抗」状態を作り、気持ちよく伸びて身体を目覚めさせていきます。この時、上腕は肩から離すように、前腕は上腕から離すように、手首から手のひら指先へと遠く伸ばし、最大可動域を意識します。
次に、空へと上げた腕を大きく広げながら下ろします。先程と同じように最大可動域を意識しながら、指先は遠くを通ります。「最大可動域」出しながら左右の腕を広げる=引っ張り合った状態=「拮抗」ですね😁
アライメントはしっかり整え、頑張りすぎて手首が曲がらないように。まだ慣れていなかったり分かりにくい時は、鏡や目で直接確認してみましょう。
体側を伸ばす時も基本は同じです。
手を上げた側の坐骨が浮きやすいので、グランディングを忘れないように。グランディングがしっかりできていれば、より体側を伸ばす事ができます。
ねじりのポーズ
座位のねじり、アルダ・マツィエンドラ・アーサナ(聖者マツィエンドラのポーズ)を見ていきます。
背骨を真っすぐ(前後から見た時は一直線、横から見た時はS字カーブ)に整えます。坐骨はグランディング、反対に頭頂は空への伸ばします(拮抗状態ですね😁)。写真のポーズでは、片膝を立てて足裏を置いているので、足裏でもグランディングします。背骨は下から順番にねじり、最後は首もねじります。お腹が膨らんでいると邪魔をして最大可動域が出ないので、お腹は薄い状態をキープしたまま行い、また、ねじっている方向に目線を向ける事で最大可動域を出す事ができます。
このポーズでは肘と膝の押し合う「拮抗」の力を利用して、アライメントが崩れないよう安定させて行っています。
背中(背骨)を伸ばすポーズ
太陽礼拝にも出てくるアルダ・ウッターナ・アーサナ(半分の立位の前屈、ハーフアップ)では、坐骨と頭で引っ張り合い「拮抗」状態にする事で、「最大可動域」を出していきます。
太陽礼拝では、このポーズの前にウッターナ・アーサナ(立位の前屈)を行いますが、どちらのポーズも、上体を骨盤から倒し、背中や足の裏側(太腿やふくらはぎ)を気持ちよく伸ばしましょう。
実際にポーズを取ってみましょう
写真1つ目は、パリヴリッタ・プラサリータ・パードッターナ・アーサナ(開脚前屈のねじりのポーズ)。2つ目はアルダ・チャンドラ・アーサナ(半月のポーズ)です。
これまでの「グランディング」や今回の「最大可動域と拮抗」を意識して、実際にポーズを取って確認してみてください🙌手が届かない場合は、下にブロックや台になるものを置くか、カップハンズにしましょう。
最後に
「最大可動域」と「拮抗」は通ずるところがあるので、1つの記事にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
アライメントを整え、グランディングすると深い呼吸ができ、心も体も安定します。そして最大可動域を出す事で、ポーズが深まりそのポーズの効果を最大に感じられるかと思います。また引っ張り合ったり、押し合ったりしながらバランスを取り、ご自身の中心軸を感じてみてください。
【アーサナの基礎】手のグランディング
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
これまで2回に渡り「グランディング」について書きましたが、今回はグランディング最終回になります。
グランディングとは?
アルファベットで書くとGrounding。
グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識することで、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。
今回は、手のグランディングを説明したいと思います。前々回の立位のグランディング、前回の座位のグランディングをまだ読んでいない方は、まずそちらを読んでいただければと思います↓↓
手のグランディング
ポーズに入る前によく取る、四つん這いの姿勢を基に説明したいと思います。
前々回の立位のグランディング、前回の座位のグランディングでも触れた内容も含まれますので、復習も兼ねて見ていきます。
手の正しい位置・重心
(1)両手を肩幅に、指先は大きく広げて大地に下ろします。腕の延長に中指、その中指は正面へと向けます。
特に人差し指と親指が浮きやすいと思いますが、手のひら全体、また指先もしっかり大地を捉えます。
(2)肩を外へ回すように、脇をしめます。
❌写真のように肘のシワが正面に向いている場合は、伸び過ぎの状態、過伸展になっています。
⭕肘から下(前腕)を内へ回すようにし、肘のシワどうしを向かい合わせにします。
(3)横から見た時に、肩の真下に手首があることを確認します。
今回は手のグランディングですが、ついでに足も見ると、腰の真下に膝を置きます。
重力の方向へ一直線にし、正しい姿勢を取ることで「身体が大地に根付き、ポーズが安定」=グランディングです。
その他(手のグランディング)
手のひら全体が大地に下ろせない場合、
❌写真のように、指だけをつき、手のひらが浮いた状態ではけケガに繋がる恐れがあるので、
⭕必ず指先を立てたカップハンズにするか、ブロックを使います。
アライメント
急にここでアライメントという言葉を使いましたが、アライメントとはこれまでに説明してきた正しい姿勢、各部位の適切な位置の事を言います。アライメントが整っていれば、グランディングされ、最低限の筋力で姿勢を保つことができます。
また、写真のようなポーズ、ウッターナ・シショーサナ(子犬の伸びのポーズ)では、
⭕アライメントを意識し整えると、しっかり脇の下のリンパを刺激する事ができ、ポーズも深まります。
❌手が外に向いてしまうと、変に肩に力が入ってしまうかと思います。
アライメントが整っていれば、ただしい箇所が伸び、そのポーズの効果がしっかりと感じられます。
余談:ポーズの名前
ここでちょっと余談になりますが、グランディングについて3回に分けて書いてきましたが、その中でいくつかポーズが出てきました。基本的にサンスクリット語(古代インドの言葉)で書き、カッコ書きで英語または日本語で記載しました。サンスクリット語や英語は、カタカナ表記にすると若干の違いがどうしても出ますが、どの本やWEBサイトを見てもだいたい同じだと思います。ですが、日本語にするとスタジオやインストラクターの先生によって言い方が違う事があります。
例えば、先程のウッターナ・シショーサナ、私は普段「子犬の伸びのポーズ」と言いますが、「猫の背伸ばしのポーズ」と言うインストラクターの先生も多くいるかと思います。
シショーサナは「子犬」という意味で、ウッターナは「伸びた」という意味なので、「子犬の伸びのポーズ」が一番近い訳なのかもしれません。ちなみに英語では、Extended Puppy Poseなので、やはり「子犬」ですね🐕
でも「猫の背伸ばし」と聞いても、すぐにその様子がイメージできますね。もちろん、「子犬の伸び」でも、あーあの伸びね!ってイメージできますよね😊動物は違えど、私は同じ伸びが頭に浮かびます😊
その他のポーズでもインストラクターの先生によって、言い方が違う場合もありますが、そこは重要視せずポーズや呼吸に集中しましょう😁
ポーズの名前を覚えたい方は、サンスクリット語で覚えるといいかもしれません。サンスクリット語だと、海外どの国でヨガを受けてもポーズの名前だけは聞き取れますよ👍✨
最後に
グランディングについては今回が最後でしたが、いかがだったでしょうか?
私は、アライメントを意識するとヨガがぐっと上達したように思います。正しい姿勢をキープする為の筋肉もつき、ポーズの安定を感じられます=グランディングです✨
また、私は少し外反母趾ぎみなんですが、指の位置を整えて前屈(座位および立位ともに)すると、今まで伸びていなかったところがすごく伸びるのが分かります。ターダ・アーサナやバランスのポーズのヴルクシャ・アーサナ(木のポーズ)の時も、指の位置を整え開いて立つことを意識するようにしています。長年指が曲がっていたせいで、変なクセがあったため、最初はその正しい位置だと上手くバランスが取れなかったのですが、練習するにつれ、少しづつ安定してきました!本来必要な筋肉がついてきたようです💪外反母趾も少しづつ改善されてきました✨
アライメントを意識すると、私のようなクセがある方は、まずはそのクセに気づく事ができると思います。
普段、「よいしょ」と手をついて立ち上がる時など、その手の置き方、指先の方向など意識してみましょう😊
【アーサナの基礎】座位のグランディング
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
今回も、前回に引き続きアーサナ(ヨガのポーズ)の基礎である「グランディング」について書きたいと思います。
グランディングとは?
アルファベットで書くとGrounding。
グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識することで、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。
今回は、座位のグランディングを説明したいと思います。前回の立位のグランディングをまだ読んでいない方は、まずそちらを読んでいただいた方が分かりやすいです↓↓
座位のグランディング
座りのポーズの基本姿勢、ダンダ・アーサナ(杖のポーズ)を基に説明します。
坐骨の正しい位置・重心
(1)両足を前に伸ばして座り、お尻のお肉を外に出すようにして、坐骨を大地に下ろします。
(2)骨盤をしっかり立てます。
❌写真のように背中が丸くなったり、骨盤が後傾してしまう場合は、
⭕ひざを曲げてもOK。
(3)両ひざはくっつけ、その両ひざと足指は空に向けます。
(4)少し内股にした足の裏では見えない壁を3点(母指球・小指球・踵骨)で押すようにして、足首をフレックス(90度)にします。
ターダ・アーサナと同じですね😊
骨盤~頭の正しい位置
前回のターダ・アーサナとほぼ同じです。
(1)肩甲骨を背中の中心へ寄せ、仙骨へと下げます。
(2)手のひら全体を大地に下ろし、中指は正面に向けます。
(3)坐骨で大地を押し、頭頂は空へと伸ばすと、背骨が真っすぐ(自然なS字)になり、中心軸が感じられるかと思います。
横から見た時に、耳・肩・骨盤(坐骨)が一直線になっていることを意識します。重力の方向へ一直線にすることで、左右の坐骨に均等に体重が乗り、「坐骨が根付き、ポーズが安定」=「グランディング」です。
その他の座位のポーズ
例えばナーヴァ・アーサナ(舟のポーズ)は、ダンダ・アーサナが坐骨を軸に後ろに傾いただけで、形だけで見るとほぼ同じですね💁ただ、手を前に伸ばすので肩甲骨は広がりますが、胸を斜め上へと引き上げ、背中を真っすぐ(自然なS字)にするところは同じです。ダンダ・アーサナからナーヴァ・アーサナへ移った時の、ご自身の体の変化(力みなど)を感じて、正しい姿勢を意識してみましょう😊
最後に
座位のグランディングをダンダ・アーサナを基に説明しましたが、座位でも立位でも基本は同じです。正しい姿勢を取り、立位は足裏を根付かせる、座位は坐骨を根付かせます。簡単に言ってしまうと、ターダ・アーサナを半分に屈曲させ、座った状態がダンダ・アーサナですね😁笑。ターダ・アーサナもそうですが、ダンダ・アーサナは特に、お腹をサボっていると、骨盤が後傾しやすくなりますので、下腹部をグッと引き入れて、さらに頭頂に向かって引き上げると骨盤が立ち、坐骨がしっかり大地へ根付きます。太腿の裏側がつっぱってどうしても骨盤が後傾する場合は、無理をせず膝を曲げて行いましょう🙌
ついでにもうひとつ、立位のポーズになりますが、アド・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ(ダウンドッグ・下向き犬のポーズ)の形を見ると、ダンダ・アーサナをクルッと回転させた形とほぼ同じですね🐶✨。ということは、坐骨で大地を押す感覚で見えない壁を押し、頭頂はその反対方向へ伸ばす。いつも私がレッスンで言っている「おしりを斜め上へと引き上げます」というのは、このことです😊
腕は上げ、手のひらをついているので、肩甲骨は広がりますが、背中は真っすぐ(自然なS字カーブ)にするところは同じです。
違うポーズであっても、それが立位や座位の違いがあっても、基本は同じです。
最後は少し立位の話になってしまいましたが、「【アーサナの基礎】座位のグランディング」、いかがだったでしょうか?
床に座ってストレッチされるときも、座位のグランディングを意識すると、正しい場所が伸び、さらに柔軟性アップです❗
また、このダンダ・アーサナで座るだけでも、姿勢改善・背筋強化・体幹強化などなど、うれしい効果がたくさんあります✨実は、今回この記事を書くために何度もダンダ・アーサナを練習し、背中が筋肉痛になってしまったことは内緒です😅笑。
普段の生活で取り入れるとしたら、テレビを見ている時とかでしょうか?
床ではなく椅子に座った状態でも、耳~坐骨を一直線にするなど、ぜひ取り入れてみてくださいね🤸♀️
【アーサナの基礎】立位のグランディング
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
今回は、アーサナ(ヨガのポーズ)の基礎である「グランディング」について書きたいと思います。
グランディングとは?
アルファベットで書くとGrounding。カタカナだと、グランディングまたはグラウンディング??
私はグランディングでいきたいと思います。
グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識することで、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。
細かく書くと、長くなってしまったので、今回は立位のグランディングを説明したいと思います。
立位のグランディング
立ちポーズの基本姿勢、ターダ・アーサナ(山のポーズ)を基に説明します。
足元の正しい位置・重心
(1)左右の足を揃え、ぴったりとくっつけて立ちます。
(2)左右のかかとの間に、指2本分のスペースを開けます。
(3)指先をなるべく広げます。
親指の付け根(母指球)、小指の付け根(小指球)、かかと(踵骨)。この3点に均等に体重を乗せます。
足元~頭の正しい位置
(1)左右の足を揃え、両膝をくっつけて、内腿どうしを引き寄せます。
(2)⭕膝は軽く緩め、骨盤を立て、骨盤からくるぶしまでを一直線にします。
❌写真のように膝を内側に入れ過ぎると伸び過ぎの状態(伸過展)になり、骨盤が前傾、腰も反れて姿勢が崩れてしまいます。また、過伸展になると、けがの原因にもなるので注意が必要です。
(3)肩甲骨を背中の中心へ寄せ、仙骨の方へと下げます。そうすると胸が斜め上へと開きます。
(4)次は腕を細かく見ていきます。
⭕腕は体側に、中指が一番長くなるように下ろします。
❌写真のように腕が曲がってしまう場合は、一度手のひらを正面に向けます。その際、肩を外へ回し、胸を開きます。
次に、肘から下(前腕)部分のみを内に回すと腕が真っすぐに!腕の延長に中指がくるように意識します。
(5)横から見た時に、耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線になるように意識します。
「重力の方向へ一直線」=「正しい姿勢」で立つと、「足裏が大地に根付き、ポーズが安定」=「グランディング」です。
その他の立ちポーズ
今回は、ターダ・アーサナを基に説明しましたが、どのポーズも基本は同じです。例えばヴィーラバドラ・アーサナⅠ(英雄のポーズⅠ)では、後ろの足は45度外に向いているので、ターダ・アーサナの位置とは違いますが、小指球もしっかりと下ろし、母指球側で踏み込む事で、内腿どうしが引き寄せられ、骨盤がしっかりと正面に向きます。このように、足元の位置がターダ・アーサナとは違うポーズであっても、足裏3点を大地に下ろす、内腿を引き寄せる事や骨盤の向き、耳・肩・骨盤まで一直線など、意識する場所は同じです。
今までやったことのあるポーズやまだやったことのないポーズ、簡単に思えるポーズや難しいポーズ、バランスのポーズもすべて、立位のポーズはターダ・アーサナが基本です。基本やグランディングを意識すれば、アーサナが安定し快適なものになるかと思います✨もし、ふらついてしまったり、このポーズ合ってるのかな?と思った時は、今回の「【アーサナの基礎】グランディング」を思い出してみてください🙌
最後に
今回は立位のグランディングについて説明してみました。
ご自宅でヨガをされる際に参考になれば幸いです。
マットを広げてはなかなかできない、という場合でも、普段のちょっとした動作にヨガを取り入れることができます。例えば、料理中や片付けをする時、歯磨きをする時などはターダ・アーサナを基本に、腰幅で立ってみる🙆物を拾う時に、足を揃えて前屈をしながら取る、立って伸びをする時も基本はターダ・アーサナ、腕は中指が一番高くなるように上げるなどなど😊
普段の生活の中で、立って身体を動かす機会があれば、今回の内容を思い出してみてください🎵
アロマ整顔マッサージ
こんばんは!YOGAサロン SisのYOKOです♪
今日は私のお気に入りのエステサロンの紹介です😊
京都市左京区(東山駅から徒歩10分、三条京阪駅から徒歩20分)にある「おうちsalon」。これまで何度かこちらで美顔エステを受けましたが、毎回感動しています!古民家の自宅一室でされていて、アットホームな感じも落ち着く事ができて、プライベートを満喫できます。やっぱりエステは大手の所より、こういった“こじんまり”なプライベート空間が私には合っています^^
「おうちsalon」のWEBサイトに、部屋の写真も少し載っています。
施術内容
施術内容については難しい事は分かりませんが(笑)、顔の歪みを最初に見てもらってその歪みを整えていくといった内容です。まさに整顔ですよね🙌
そしてアロマオイルを使ってのマッサージなので、保湿効果もばっちりです✨乾燥がひどい私の肌もしっとり潤いました。
そして何と言っても、一番喜ばしい事は、施術後は目が大きくなります❗
口元も動きやすく?というか喋りやすい感覚です❗
むくみが取れたんでしょうね~
そしてそして整顔というだけあって、顔の歪みがとってもマシになります✨噛み癖のせいか、私は顔の右半分が少し下がっているんですが、施術後鏡で確認すると右の頬っぺたが明らかに上がってます❗
すご~い🙌
God hands🙌
おすすめsalonです
マッサージを受けた後は、自宅でも真似してマッサージしてみるんですが、なんか違う(笑)し、面倒くさい。。。
なので時々ご褒美として、受けに行きます♪
ご褒美といってもかなりリーズナブルです!
気になる方はぜひ「おうちsalon」のWEBサイトを見てみてくださいね✨
もし、もっと感想を聞きたい方がいらっしゃいましたら、私に連絡いただいても大丈夫です😊