【アーサナの基礎】立位のグランディング
皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。
今回は、アーサナ(ヨガのポーズ)の基礎である「グランディング」について書きたいと思います。
グランディングとは?
アルファベットで書くとGrounding。カタカナだと、グランディングまたはグラウンディング??
私はグランディングでいきたいと思います。
グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識することで、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。
細かく書くと、長くなってしまったので、今回は立位のグランディングを説明したいと思います。
立位のグランディング
立ちポーズの基本姿勢、ターダ・アーサナ(山のポーズ)を基に説明します。
足元の正しい位置・重心
(1)左右の足を揃え、ぴったりとくっつけて立ちます。
(2)左右のかかとの間に、指2本分のスペースを開けます。
(3)指先をなるべく広げます。
親指の付け根(母指球)、小指の付け根(小指球)、かかと(踵骨)。この3点に均等に体重を乗せます。
足元~頭の正しい位置
(1)左右の足を揃え、両膝をくっつけて、内腿どうしを引き寄せます。
(2)⭕膝は軽く緩め、骨盤を立て、骨盤からくるぶしまでを一直線にします。
❌写真のように膝を内側に入れ過ぎると伸び過ぎの状態(伸過展)になり、骨盤が前傾、腰も反れて姿勢が崩れてしまいます。また、過伸展になると、けがの原因にもなるので注意が必要です。
(3)肩甲骨を背中の中心へ寄せ、仙骨の方へと下げます。そうすると胸が斜め上へと開きます。
(4)次は腕を細かく見ていきます。
⭕腕は体側に、中指が一番長くなるように下ろします。
❌写真のように腕が曲がってしまう場合は、一度手のひらを正面に向けます。その際、肩を外へ回し、胸を開きます。
次に、肘から下(前腕)部分のみを内に回すと腕が真っすぐに!腕の延長に中指がくるように意識します。
(5)横から見た時に、耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線になるように意識します。
「重力の方向へ一直線」=「正しい姿勢」で立つと、「足裏が大地に根付き、ポーズが安定」=「グランディング」です。
その他の立ちポーズ
今回は、ターダ・アーサナを基に説明しましたが、どのポーズも基本は同じです。例えばヴィーラバドラ・アーサナⅠ(英雄のポーズⅠ)では、後ろの足は45度外に向いているので、ターダ・アーサナの位置とは違いますが、小指球もしっかりと下ろし、母指球側で踏み込む事で、内腿どうしが引き寄せられ、骨盤がしっかりと正面に向きます。このように、足元の位置がターダ・アーサナとは違うポーズであっても、足裏3点を大地に下ろす、内腿を引き寄せる事や骨盤の向き、耳・肩・骨盤まで一直線など、意識する場所は同じです。
今までやったことのあるポーズやまだやったことのないポーズ、簡単に思えるポーズや難しいポーズ、バランスのポーズもすべて、立位のポーズはターダ・アーサナが基本です。基本やグランディングを意識すれば、アーサナが安定し快適なものになるかと思います✨もし、ふらついてしまったり、このポーズ合ってるのかな?と思った時は、今回の「【アーサナの基礎】グランディング」を思い出してみてください🙌
最後に
今回は立位のグランディングについて説明してみました。
ご自宅でヨガをされる際に参考になれば幸いです。
マットを広げてはなかなかできない、という場合でも、普段のちょっとした動作にヨガを取り入れることができます。例えば、料理中や片付けをする時、歯磨きをする時などはターダ・アーサナを基本に、腰幅で立ってみる🙆物を拾う時に、足を揃えて前屈をしながら取る、立って伸びをする時も基本はターダ・アーサナ、腕は中指が一番高くなるように上げるなどなど😊
普段の生活の中で、立って身体を動かす機会があれば、今回の内容を思い出してみてください🎵