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【アーサナの基礎】手のグランディング

皆様こんにちは。YOGAサロン SisのYOKOです。

これまで2回に渡り「グランディング」について書きましたが、今回はグランディング最終回になります。

グランディングとは?

アルファベットで書くとGrounding。

グランディングとは、根付かせる事を言います。
立った時の足裏や、手を置いた時の手のひら、座った時の坐骨など、正しい位置を意識することで、身体が大地に根付き、アーサナが安定します。

今回は、手のグランディングを説明したいと思います。前々回の立位のグランディング、前回の座位のグランディングをまだ読んでいない方は、まずそちらを読んでいただければと思います↓↓

sisyoga.hatenablog.com

sisyoga.hatenablog.com

手のグランディング

ポーズに入る前によく取る、四つん這いの姿勢を基に説明したいと思います。

前々回の立位のグランディング前回の座位のグランディングでも触れた内容も含まれますので、復習も兼ねて見ていきます。

手の正しい位置・重心

(1)両手を肩幅に、指先は大きく広げて大地に下ろします。腕の延長に中指、その中指は正面へと向けます。
特に人差し指と親指が浮きやすいと思いますが、手のひら全体、また指先もしっかり大地を捉えます。

手の正しい位置1|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis

(2)肩を外へ回すように、脇をしめます。
❌写真のように肘のシワが正面に向いている場合は、伸び過ぎの状態、過伸展になっています。
⭕肘から下(前腕)を内へ回すようにし、肘のシワどうしを向かい合わせにします。

手の正しい位置2|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis手の正しい位置3|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis

(3)横から見た時に、肩の真下に手首があることを確認します。
今回は手のグランディングですが、ついでに足も見ると、腰の真下に膝を置きます。
重力の方向へ一直線にし、正しい姿勢を取ることで「身体が大地に根付き、ポーズが安定」=グランディングです。

四つん這い|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis

その他(手のグランディング

手のひら全体が大地に下ろせない場合、
❌写真のように、指だけをつき、手のひらが浮いた状態ではけケガに繋がる恐れがあるので、
⭕必ず指先を立てたカップハンズにするか、ブロックを使います。

その他(手のグランディング)|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sisカップハンズ|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sisブロックを使った手のグランディング)|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis

アライメント

急にここでアライメントという言葉を使いましたが、アライメントとはこれまでに説明してきた正しい姿勢、各部位の適切な位置の事を言います。アライメントが整っていれば、グランディングされ、最低限の筋力で姿勢を保つことができます。

また、写真のようなポーズ、ウッターナ・シショーサナ(子犬の伸びのポーズ)では、
⭕アライメントを意識し整えると、しっかり脇の下のリンパを刺激する事ができ、ポーズも深まります。
❌手が外に向いてしまうと、変に肩に力が入ってしまうかと思います。

子犬の伸びのポーズ2|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis子犬の伸びのポーズ1|滋賀県野洲市 YOGAサロン Sis

アライメントが整っていれば、ただしい箇所が伸び、そのポーズの効果がしっかりと感じられます。

余談:ポーズの名前

ここでちょっと余談になりますが、グランディングについて3回に分けて書いてきましたが、その中でいくつかポーズが出てきました。基本的にサンスクリット語(古代インドの言葉)で書き、カッコ書きで英語または日本語で記載しました。サンスクリット語や英語は、カタカナ表記にすると若干の違いがどうしても出ますが、どの本やWEBサイトを見てもだいたい同じだと思います。ですが、日本語にするとスタジオやインストラクターの先生によって言い方が違う事があります。

例えば、先程のウッターナ・シショーサナ、私は普段「子犬の伸びのポーズ」と言いますが、「猫の背伸ばしのポーズ」と言うインストラクターの先生も多くいるかと思います。

シショーサナは「子犬」という意味で、ウッターナは「伸びた」という意味なので、「子犬の伸びのポーズ」が一番近い訳なのかもしれません。ちなみに英語では、Extended Puppy Poseなので、やはり「子犬」ですね🐕

でも「猫の背伸ばし」と聞いても、すぐにその様子がイメージできますね。もちろん、「子犬の伸び」でも、あーあの伸びね!ってイメージできますよね😊動物は違えど、私は同じ伸びが頭に浮かびます😊

その他のポーズでもインストラクターの先生によって、言い方が違う場合もありますが、そこは重要視せずポーズや呼吸に集中しましょう😁
ポーズの名前を覚えたい方は、サンスクリット語で覚えるといいかもしれません。サンスクリット語だと、海外どの国でヨガを受けてもポーズの名前だけは聞き取れますよ👍✨

最後に

グランディングについては今回が最後でしたが、いかがだったでしょうか?

私は、アライメントを意識するとヨガがぐっと上達したように思います。正しい姿勢をキープする為の筋肉もつき、ポーズの安定を感じられます=グランディングです✨
また、私は少し外反母趾ぎみなんですが、指の位置を整えて前屈(座位および立位ともに)すると、今まで伸びていなかったところがすごく伸びるのが分かります。ターダ・アーサナやバランスのポーズのヴルクシャ・アーサナ(木のポーズ)の時も、指の位置を整え開いて立つことを意識するようにしています。長年指が曲がっていたせいで、変なクセがあったため、最初はその正しい位置だと上手くバランスが取れなかったのですが、練習するにつれ、少しづつ安定してきました!本来必要な筋肉がついてきたようです💪外反母趾も少しづつ改善されてきました✨

アライメントを意識すると、私のようなクセがある方は、まずはそのクセに気づく事ができると思います。
普段、「よいしょ」と手をついて立ち上がる時など、その手の置き方、指先の方向など意識してみましょう😊